ブラウザにはデフォルトのCSS(ユーザーエージェントスタイルシート)が設定されています。
このデフォルトCSSを適切にリセットすることで、デザインのズレを防ぎ、より自由にレイアウトを組むことができます。
この記事では、デフォルトCSSの仕組みから、リセットCSSの適用方法までを詳しく解説していきます!
デフォルトCSSとは?
ブラウザには、開発者がCSSを書かなくても最低限の見た目が整うように、標準で適用されるCSS(デフォルトCSS) があります。
例えば、次のような影響があります:
- h1~h6の見出しタグに自動で余白や太字が適用される
- ulやol(リスト)にはデフォルトのマーカーやインデント が設定されている
- p(段落)にはデフォルトの余白(margin)が適用 される
これらのデフォルトスタイルの影響で、ブラウザごとに表示が異なることがあります。
試してみよう!
次のコードを index.html
にコピペして、ブラウザで開いてみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>デフォルトCSSを確認しよう</title>
</head>
<body>
<h1>見出し(h1)</h1>
<p>段落(pタグ)はブラウザごとに余白が異なることがあります。</p>
<ul>
<li>リストの項目1</li>
<li>リストの項目2</li>
</ul>
</body>
</html>
このページをChrome、Firefox、Edgeなど複数のブラウザで開いて比較してみましょう!
リセットCSSとは?
デフォルトCSSをそのまま使うと、ブラウザごとに見た目が異なることがあります。
これを防ぐために使うのがリセットCSSです!
リセットCSSを適用すると、ブラウザごとの違いをなくし、統一されたデザインを実現できます。
有名なリセットCSS
- Normalize.css(最も有名で推奨される)
- Eric Meyer’s Reset CSS(すべてのデフォルトスタイルを完全リセット)
- 独自のリセットCSS(必要な部分だけカスタマイズ可能)
試してみよう!
次のリセットCSSを適用して、どのように変わるか試してみましょう。
CSSファイル(reset.css)を作成
/* シンプルなリセットCSS */
* {
margin: 0;
padding: 0;
box-sizing: border-box;
}
ul {
list-style: none;
}
body {
font-family: sans-serif;
}
HTMLファイル(index.html)に適用
<head>
内に、次のコードを追加してください。
<link rel="stylesheet" href="reset.css">
ブラウザで再読み込みすると、余白やリストのマーカーが消えて、デフォルトスタイルがリセットされていることがわかります!
リセットCSSのカスタマイズ
すべてをリセットすると不便なこともあるので、必要に応じて調整しましょう。
例:見出しのリセットを調整する
h1, h2, h3 {
margin: 0;
padding: 0;
font-weight: bold;
}
このようにすると、見出しのデフォルト余白だけを削除し、フォントの太さは維持 できます。
問題集
Q1. ブラウザごとに異なるデフォルトCSSを統一する方法は?
- HTMLに
<default>
タグを追加する - リセットCSSを適用する
- ブラウザの設定を変更する
Q2. リセットCSSを適用すると、次のうちどの効果が得られる?
- すべてのCSSが無効化される
- ブラウザごとのスタイルの違いがなくなる
- HTMLタグが使えなくなる
✅ 答え: Q1→2, Q2→2
これで、デフォルトCSSの影響とリセットCSSの使い方が理解できます!
最終チェックをお願いします!
まとめ
- デフォルトCSSはブラウザごとに異なるため、見た目がズレることがある
- リセットCSSを適用することで、ブラウザ間の違いをなくせる
- Normalize.cssなどの既存のリセットCSSを活用すると便利
- 必要に応じてカスタマイズして、自分のスタイルに合わせるのが重要
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