CSSで要素のデザインを変更するとき、「特定の要素だけデザインを変えたい!」 と思うことはありませんか?
例えば、サイトの見出しをすべて赤くしたいときや、ボタンのデザインを特定の1つだけ変更したいときなどです。
こういうときは、**クラス(class)** や **ID** を使うことで、自由にデザインをカスタマイズできます。
この記事では、クラスとIDの基本から、使い方、違い、優先順位 まで、初心者でも理解できるように詳しく解説していきます!
クラス(class)とIDとは?
まず、クラスとIDはどちらも「要素を指定するための目印」です。
しかし、役割に違いがあります。
- クラス(class): 複数の要素に同じスタイルを適用できる
- ID: 1つの要素だけに適用する(ページ内で一意)
実際に試してみよう!
HTMLファイル(index.html)
次のHTMLでは、クラスとIDを使って異なるスタイルを適用しています。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>クラスとIDを使いこなそう!</title>
<link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
<h1 id="main-title">これはIDで指定されたタイトルです</h1>
<p class="text-box">これはクラスで指定された段落です</p>
<p class="text-box">同じクラスを持つ別の段落です</p>
</body>
</html>
id="main-title"
、class="text-box"
、class="text-box"
部分が目印になっています。
次のCSSでこの目印にめがけて、いろいろとデザインの指定をしていきます。
CSSファイル(style.css)
以下のCSSを保存し、値を変えながら試してみてください。
#main-title {
color: red;
font-size: 24px;
}
.text-box {
color: blue;
font-size: 18px;
}
どの部分を変更すれば何が変わる?
- ID(#main-title): h1タグの色を赤にし、文字サイズを大きくする
- クラス(.text-box): 2つの段落の色を青にし、文字サイズを変更する
クラスの書き方
クラスを使うと、複数の要素に同じスタイルを適用 できます。
クラスの指定方法(HTML)
<p class="highlight">この文章はクラスを適用しています。</p>
クラスの指定方法(CSS)
.highlight {
background-color: yellow;
font-weight: bold;
}
IDの書き方
IDを使うと、ページ内の特定の1つの要素にのみ適用 できます。
IDの指定方法(HTML)
<p id="unique-text">この文章はIDを適用しています。</p>
IDの指定方法(CSS)
#unique-text {
color: green;
text-align: center;
}
クラスとIDを組み合わせて使う
クラスとIDを組み合わせることで、より細かくデザインを調整できます。
HTMLとCSSの例
<p id="special-text" class="highlight">この文章はIDとクラスの両方が適用されています。</p>
#special-text {
font-size: 20px;
}
.highlight {
background-color: yellow;
}
クラスとIDの違い(優先順位)
CSSでは、同じ要素にクラスとIDが指定された場合、IDのスタイルが優先 されます。
例:クラスとIDの両方を指定した場合
#special-text {
color: red;
}
.highlight {
color: blue;
}
この場合、ID(#special-text)のスタイルが優先され、文字色は赤になります。
問題集
Q1. 複数の要素に同じスタイルを適用するには?
- クラス(class)を使う
- IDを使う
- どちらも同じ
Q2. CSSでIDを指定するときの記号は?
- .
- #
- *
✅ 答え: Q1→1, Q2→2
まとめ
- クラス(class)は複数の要素に適用できる
- IDは1つの要素にのみ適用できる(ページ内で一意)
- クラスとIDは併用可能だが、IDのほうが優先される
- 1つのタグに複数のクラスを設定できる(例: class=”box highlight”)
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